みそ汁は作るのも簡単、時間もかからず、何を入れてもおいしいすぐれた1品。具だくさんにすれば立派なおかずになり、ごはんだけでなくパンにも合う懐の広さもある。みそ汁をこよなく愛する著者が、おなじみ食材の組み合あわせで絶品みそ汁を紹介。
第5回料理レシピ本大賞 in Japan 2018【料理部門】大賞受賞!
みそ汁は単なる添えもの、な~んて思っていたらもったいない!
瀬尾幸子さんの作るみそ汁は、野菜たっぷりで具だくさん。しかもおかわりができる分量だから、みそ汁とごはんだけでも大満足、立派なおかずになるのです。
●みそ汁はこんなにエライっ!
1みそ汁は「みそ」さえあれば作れます
当たり前だけど、みそさえあればOK。他の調味料は一切必要ありません。しかも好みのみそでいいんです。
2誰でも作れます
みそ汁の作り方はとってもカンタン! 料理を作ったことがない人だって作れちゃう。
1)材料を切る⇒ 2)煮る ⇒3)みそを溶く
の3工程のみ。特別なワザもコツもいりません。
3野菜がたくさん食べられる
どんな野菜でもみそ汁の具になります。冷蔵庫をちょっとのぞいてみて、ちょっと残っていたひき肉や夕べのお刺身の残り、使い残した油揚げ1枚、あれこれ何でも入れて作りましょう。
瀬尾さんが使うのは、大根、豆腐、じゃがいも、キャベツ、卵、きのこ、もやし、なすなどなど、いつもおなじみの食材ばかり。どこのスーパーでも手軽に買えます。そこにバターでコクをプラスしたり、カレー粉で風味を加えたり。瀬尾さんならではのアイディアが加わって、みれば今晩、すぐに、作りたくなることうけあいです。
【本書の特徴】
料理が苦手な人でも作れるように、レシピをなるべく「見える化」しました。材料は使う分をそのまま掲載しているので、ひと目見れば、どのくらいの量をどう切ればいいのかがわかります。
著者・瀬尾幸子さんより受賞コメント
食事作りは毎日のことですから、頑張りすぎては続きません。地味でも飽きずに食べ続けられるものがいいと、常々思っています。
みそ汁は、そんな料理の代表選手。冷蔵庫にある野菜と、少し残った肉でもあれば、すぐに立派なおかずができ上がります。ワザもコツも不要ですから、料理が苦手な人でも失敗がありません。
自分で食べるものを自分で作れるようになれば、一生困りません。この本のみそ汁が、その第一歩になってくれればうれしいです。
材料を切る |
煮る |
みそを溶く |
でき上がり! |
長ねぎ+ランチョンミート |
キャベツ+しいたけ+揚げ玉 |
もやし+豚ひき肉+万能ねぎ |
ランチョンミートは、沖縄ではみそ汁の定番の具材。長ねぎを合わせることで、さっぱりとした味わいに。 | 揚げ玉がいい仕事をします!コクがぐ~んとアップ。器に揚げ玉を入れて、そこにみそ汁を注ぐとよい。 | ひき肉をちぎって入れるだけでOK。ボリューム満点な、おかずみそ汁の代表各。 |
「みそ汁」好きは女性より男性に多いのか!? 男性に売れたレシピ本
具だくさんのみそ汁はただの添えものじゃない、ごはんの立派なおかずだ。そんなモットーに貫かれたみそ汁のレシピが、豊富に掲載された本が人気だ。
「みそ汁は切って、煮て、みそを溶くだけの、誰でも作れる簡単な料理です。それでいて、具だくさんにすれば野菜がたくさん摂れるし、肉や魚も入れられて、健康に良いんですよね」(担当編集者)
大根と油揚げのような定番から、トマトとオクラ、白菜キムチと鯖缶と長ねぎといった意外性のある組み合わせまで、レシピは幅広い。そのどれもが、スーパーなどで普通に買える食材しか使っていない点が、本書の大きな特色だ。
「みそ汁は日常的な料理なので、わざわざ特別なものを買わずに済むようにしようと決めました。もともと著者は、料理の苦手な人のために本を作りたい方。テーマと著者の持ち味が上手く合いました」(担当編集者)
ヒットの裏側には、男性読者からの支持もある。
「レシピ本の読者は、通常は9対1ぐらいの割合で女性が多いんです。でも本書は男性が読者のおよそ25パーセントを占め、年齢層も30代から70代ぐらいまで満遍なくいます。一人暮らしが長い方や、お年を召されておひとりになられた方に手にとっていただけているのかなと思います。社内でリサーチをしてみたのですが、どうも男性の方が女性よりもみそ汁が好きみたいですね」(担当編集者)
評者:前田 久
(週刊文春 2018年05月17日号掲載)
ページをめくるたびに、みその香りが鼻をくすぐるよう。今晩はみそ汁を作ろう! そんな気分にさせてくれます。