■今、高齢者医療はここまで進んだ
地域医療を志し、開業して40年。患者の高齢化は、予想を遥かに超える速さで進んだ。著者は医療技術の進歩と共に歩みながら、高齢化による、かつてはなかった病の数々を目の当たりにしてきた。
時代に対処すべく、医療制度も変わった。地域全体で患者をケアするという流れに、著者も深く関わり、実践を繰り返してきた。その成果は、本書にも盛り込まれている。
バラ色の「人生100年時代」が謳われる陰で、医療現場は高齢者特有の病気との戦いの日々がつづく。
いかによりよく人生を全うするか? 痛みも苦しみも不安もなく、いかに長生きを楽しめるか? 現場からの報告である。